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チューンナップとは?

   *チューンナップの作業場です。
チューンナップは、スキーやスノーボードの性能を100%発揮させるためにとても重要な作業です。ライダーの体格、足の骨格、技術、コースの雪質、条件、種目など にあわせて、滑走面やエッジを最適の状態にすることにより、初めて板の性能を100%引きだすことができ、ライディングテクニックも向上するのです。 滑走面やエッジの状態は何回か滑ったあとはもちろん、新品の板と言えども完璧な状態とはいえません。むしろ新品ほどチューンナップが必要なのかもしれません。
エッジが錆びてしまったから、エッジを研ぐ。滑走面に傷が付いてしまったから、傷を直す。それをチューンナップと考えて いませんか。もちろんチューンナップにはそういったメンテナンスも含まれますが、本来は自分の使いやすいようにエッジの角度を変えたり、その板が持っている特性を生かすためにストラクチャーを入れなおしたり、さらにワックスの掛け方にいたるまで、それらを総合的に組み合わせてあなたのスキーやスノーボードを、もっと調子よくなるように工夫をする事だと考えています。
気に入って買ったのに、実際使ってみると思ったのと違った、こんなはずじゃなかったというのはよくあることです。でも、そんな時でも、自分にもっと合うように チューンナップすれば板の印象がうんと変わります。調子のいい板ならさらに、滑りが驚くほど変わって、技術のステップアップにつながるはずです。
スキーやスノーボードは使ってるうちに変化してきます。エッジは角が丸くなってきます。 滑り方によりますがアイスバーンを三日も滑れば確実に切れは甘くなっています。 普通の雪でも滑れば滑るほどエッジは切れなくなります、特にカービング要素の高い滑りにはエッジの切れは大きく影響します。滑走面は、どんなに頻繁にワックス処理をしているスキーやスノーボード でもだんだんとケバ立ってきます、そうすると滑走性は落ちてきます。また滑走面はフラットの状態が理想ですが使用している間に変形してきます。チューンナップをしてフラットにした滑走面でも凸凹になり ます。そんな時にはマシンで研磨をして元の状態に戻してやる必要があります。さらに滑走性を求めるならストラクチャーを入れたり、ワックスフューチャーを掛けたりします。 ですから、一定期間使用したスキーやスノーボードはチューンナップをすることをお勧めします。
滑りのレベルアップにつながるチューンナップと大事な板のメンテナンス、その両方を含めて「河童クラフト」の チューンナップサービスを是非有効に利用してください。

ストラクチャーとは?

 *ストーンマシンの写真です。

ストラクチャーとは、滑走面にストーンマシンで機械的に刻み込まれた、数ミクロンの 無数の溝の事です。この溝が雪面と滑走面の間にできるわずかな水の膜をカットし 、ストラクチャーの溝を通して積極的に排出するので、滑走性がより 高まると言われています。
ストラクチャーには大きく分けて、クロスストラクチャーとシングルストラクチャーの 二種類があります。しかし、ストラクチャーの深さ、幅、長さパターンなどを区別 すると無限に近い種類があります。一般的には乾雪には細目仕上げ、湿雪には粗目仕上げが適してると言われますが、個人的には疑問を感じています。
粗目仕上げは、曲がらないし滑らないしで、春のジュルジュルのシャーベット以外ではあまり調子よくありません 。もしかしたら、すごい乾雪ならいいかも(試したことがありません)とひそかに思っています。シングルストラクチャーは、問題外です。ストラクチャーパターンもいろいろありますが、前後に方向性のあるものはスノーボードには向きません。結局、斜めクロスなんかのオーソドックスなのが無難なのかもしれません。
過去の経験(お客さんからの声)から言えば、このあたりの雪質には、回転性と滑走性を兼ね備えた、細目~中目仕上げのクロスストラクチャーが適しているようです。仕上げに、ワックスフューチャーを掛ければ完璧だと思います。